僕は今回の日本代表にははっきり言って全く期待していない。興味があるとすれば本田圭祐が98年仏大会の中田英寿のようにヨーロッパ3大リーグへのステップとなるかどうかぐらいで、日本代表よりもケガ人続出のイングランド代表、元ジュビロ磐田所属のドゥンガ率いるブラジル代表、豪華メンバーのスペイン代表の結果の方が気になる。
それでも、僕は日本人なので、今日の午後2時には、何かそわそわしていた。そして、やはり予想通り、メンバー発表による日本代表への興味度の変化は無かった。ここ最近繰り返した戦い方を6月に3回繰り返すだけだろう、という感じだ。
一番疑問なのは攻撃陣のメンバー。岡崎、玉田、大久保、森本、そして矢野。
岡田監督は何を思って矢野貴章を復帰させたのだろう。上背はあるが、ポストプレーヤーではなくウインガーだ。フィジカルも特別な物はない。結果も出ていない(今期Jリーグで無得点)。
おそらく矢野はベンチメンバーだろう。間違いなく1トップのファーストチョイスにはならない。岡田監督が全幅の信頼を置く岡崎によってポジションは埋まっている。
矢野は途中出場向きの選手ではない。ようするに、彼のポジションが90分のなかに見いだせないのだ。
途中出場のFWの選手に求められるのは”違い”。均衡した状況を変える力を持っている選手に想いを託し、監督はピッチに送り出す。
違いを生み出せる選手が、23名の中に入っていない。香川、石川、前田だ。
彼らは個性的なタイプだ。戦術に合わせるよりも、彼らに合わせた戦術の中で生きる選手たちだろう。
負けている状況、流れを変えなければならない状況で、その通用していない戦術を維持するために選手を交代するだろうか?
戦術にとらわれず、一人の選手自体が"戦略"になる。そんな選手が、選ばれた23人の中に見当たらない。